
大栄寺(山川不動尊)
茨城県西部、平野の中でゆったりと時間が流れる街…結城市。
その市域の「山川(やまかわ)」地区に、地元の人々に親しまれ、長く歴史を刻んできた寺院、山川不動尊(大栄寺)はあります。訪れた人は、鳥の声や風にそよぐ木々に包まれ、都会とは違う“静けさ”と“祈りの空気”に触れることができる場所です。
御本尊
不動明王です。寺伝によると、本尊である不動明王像は弘法大師作とされ、平将門が京都の東寺から持ち帰ったものと伝えられています。
由緒
山川不動尊(大栄寺)の由緒は、本尊の不動明王像が弘法大師作であり、平将門が京都の東寺から持ち帰り守り本尊としたという伝説にあります。 平将門が守本尊として京都の東寺から持ち帰り、関東に伝えたと伝えられています。毎月28日は縁日があり、多くの参拝者で賑わいます。
境内案内
山門

赤い楼門とその両脇に立つ迫力ある仁王像
本尊の不動明王像は、もともと京都の東寺にあったものを、歴史上の武将平将門が関東へ持ち帰った…という伝承があります。
この不動明王像は、鎌倉〜室町期の彫刻とされ、像高約 50.3cm。茨城県の「県指定文化財(彫刻)」にもなっています。

参道は、木々に囲まれた静けさと、田舎らしい落ち着きがあります。

参道の右脇に、大きなイチョウの木が立っています。
少し、色好き初めて趣があります。


鐘撞き堂
かつて、地域の人々が鐘を撞き、時を告げ、参拝の合図に使ったであろう歴史を感じさせる建物です。

手水舎

本堂
本堂には本尊として、県指定文化財にもなっている 木造不動明王坐像 が安置されています。
像高約50.3 cm、寄木造・彩色の鎌倉期の木彫像で、かつて平将門が持ち帰ったとされる伝説を持つ仏像です。
内部では、静かにお参りでき、古来からの信仰の場としての雰囲気を体感できます。


本堂の彫刻


毎月の縁日と地域の賑わい
毎月 28日 は「縁日」。
この日は多くの露店が出て、参拝者でにぎわいます。
平日・休日を問わず、地域の人々だけでなく遠方から訪れる人もあり、お祭りのような雰囲気を味わう事が出来ます。
山川不動尊は、結城市の中にある「大きくはないけれど…深く、丁寧に地域と向き合うお寺」です。祈りの場としてだけではなく、地域の暮らしや歴史、文化とつながる“生きた場所”のようです。もし日々の慌ただしさを忘れ、ゆったりと心を落ち着けたい …そんな時に、この静かな不動尊を訪れてみて下さい。
大栄寺(山川不動尊) 情報
住所…茨城県結城市山川新宿311−1
TEL…0296-35-1628
参拝時間…24時間
御利益…迷いや煩悩を焼き尽くし、厄災を払い、困難に打ち勝つ力
アクセス…結城駅からバスで 30分… 9km (市内巡回バス)
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