香取神宮
由緒・御祭神
香取神宮の御祭神は、経津主大神(ふつぬしのおおかみ)。
ふつとは物を断ち切る擬態語で、あらゆる神々ををぷっつり断ち切る刀剣の神です。古代から武神として信仰を集め皇室の崇敬も篤く、国家鎮護の神として知られています。
日本書記にも登場する軍神であり、古くは蝦夷(えみし・日本列島の東方や北方に住む民族の事)進出の拠点にもなったそうです。 また、交渉時にも優れた神様と言われています。
『勝運』『交通安全』『災難除け』に御利益があるとされています。
- 神武天皇18年(642)に創建されたと伝えられています。 下総国(現在の千葉県北部)の一宮で、全国400社あるの香取神社の総本社です。その創建は、なんと紀元前600年と言われる歴史のある神社です。
- 茨城県の鹿島神宮・息栖神社と合わせて【東国三社】と呼ばれています。
- 明治時代以前に『神宮』の称号を与えられていたのは、伊勢神宮・香取神宮・鹿島神宮の3柱のみです。
香取神宮の境内は、『香取の森』と呼ばれ、樹齢1000年と言われる巨杉の御神木や黄門桜・ソメイヨシノなどがあります。
大鳥居
こちらが香取神宮の三の鳥居です(香取神宮正面にある鳥居)。
実は、香取神宮の一の鳥居(津宮鳥居)は、利根川に面して立っています。 御祭神の径津主大神が上陸した場所だと言い伝えられています。
岸には燈台の役目を果たした常夜灯や、与謝野晶子の歌碑が建っています。
参道正面の朱色の鳥居が二の鳥居です。 春には、見事な桜が私達を出迎えてくれます🌸
12年に一度のお祭り《式年神幸祭》
午年(うまどし)に行われる式年神幸祭では、この一の鳥居(津宮鳥居)から御神輿をのせた御座船が大利根を巡ります。 次回は、2026年です。12年に1度の貴重な機会なので、是非…足を運んでみて下さい。
手水舎
楼門
残念ながら、この日楼門は、改修工事のために見る事が出来ませんでした😓
楼門は、純和様で構築されていて、丹塗りが施されています。屋根は現在、入母屋造銅板葺ですが当初はとち葺だったそうです。
丹塗りとは…..昔ながらの材料を使った伝統的な塗装方法のひとつです。
建物を赤く塗る事で魔除けや神性を表すし、朱の丹という原料を使用しているので、虫害・腐食から建物を守る役割もあったそうです。
香取神宮の楼門は、本殿同様1700年に幕府造営によるもので、重要文化財に指定されています。 正面から右の老人像は『竹内宿祢』、左の壮年像は『藤原鎌足』だと、伝えられています。
今回、見る事が出来ないのがとても残念です😂
本殿・拝殿
国の重要文化財である本殿の正面に、権現造風につなげて建てられいます。 現在の本殿は、元禄13年(1700)に徳川幕府によって造営されたものです。
社務所
神せん殿
三本杉
こちらは、願いが叶うパワースポットとしても有名な《不思議な三本杉》です。
杉があるのは本殿のとなりで、中央のまっすぐに伸びた杉の両隣には少し斜めになった杉があります。
この三本の杉は根元が繋がっている巨大な一本の杉なのです。
中央の杉には、大きな空洞があり、とても不思議な感じがします。
空洞にはいれる…と聞いたのですが、今日は杉の周りにロープが張ってあり入れませんでした😢
源頼義公が『三つの願い 成就すれば此の杉自ら三枝に別れん』と、祈願したところ実際に三本に別れたという 逸話をもつ杉の木です。
弐年大祭祈念碑
平成26年(2014)式年神幸祭斎行の記念碑です。
社殿裏にあるこの石碑…この『大和心』の文字は香取神宮の奉賛会長だった、元安倍首相の直筆だそうです。
御神砂
海上自衛隊練習艦『かとり』は、昭和45年建設されました。
平成10年、除籍になるまでの26年間、毎日幹部候補生を乗せて世界の海で航海訓練を行い、世界各地を歴訪して友好と親善を深めました。
この錨は、去る平成10年七月除籍の記念として奉納されたものです。
練習艦かとりの錨
要石
かつて地震は地中に潜む大ナマズが暴れて起こすものと考えられていて、要石はその大ナマズを押さえつける石とされています。
香取神宮の要石は凸形で、鹿島神宮の要石は凹形です。
この二つの要石が地中でつながっていると言われていて、香取神宮はナマズの尾、鹿嶋神社はナマズの頭を押さえているとされています。
そういう事から…鹿島神宮は『何かを始める場所』、香取神宮は『決意する場所』とも言い伝えられています。
仕事運や新たなスタートを切る人達に、道を開くお力添えがあるとされていて、また、人生の大勝負に臨む方にもおすすめです。
御朱印
概要
香取神宮
住所…千葉県香取市香取1697
問い合わせ…0478-51-3211
御利益…勝運・交通・災難除け
営業時間…8時30分~17時
駐車場…(第一駐車場)参道すぐの場所です。佐原香取IC方面からは、右折して入れませんので注意。
(第二駐車場)第一駐車場の先にある本殿に一番近い駐車場で、20台程しか停められません。
(第三駐車場)総門の南東側にあります。 (全て無料です)
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