
曜光山月山寺(ようこうざんがっさんじ)
秋が深まる頃、山里に佇む曜光山月山寺は、しっとりとした静けさの中で紅葉が最盛期を迎えています。
境内を包むモミジの赤やイチョウの黄金色が、古刹の風情と相まって、訪れる人々を穏やかな時間へと誘ってくれます。
御本尊
月山寺のご本尊は、薬師如来(やくしにょらい)です。一般的には、薬師如来と日光菩薩、月光菩薩の三尊像で祀られています。
由緒
延暦15年(796年)に、法相宗の高僧 徳一(とくいち/とくいつ)によって創建されたとされています。創建当初は法相宗の寺院として始まりました。1127年(大治2年)、橋本城主 谷中将国 がこの寺を菩提寺と定めて保護を行った記録があります。室町時代の永享2年(1430年)に、13世住職の 光栄 によって、天台宗へ改宗されたと伝えられています。
境内案内
寺標と山門へと続く参道

山門

山門をくぐると、頭上で枝を広げたカエデが赤く染まり、天然の紅葉トンネルに…。
足元には色づいた葉が敷き詰められ、歩むたびにカサリと音が響き、秋そのものを踏みしめているような心地になります。



本堂周辺の鮮やかな色彩
本堂の瓦屋根越しに眺める紅葉は、寺院建築と自然が調和した一枚の風景画のようです。




池に映る楓やイチョウ
境内の小さな池では、風が止む瞬間に水面へと楓の葉がハラリと、落ちていきます。
日常を忘れてぼんやり眺めたくなる、心静まるスポットです。



剣之山
本堂から墓地に向かう途中にある石段です。
石段を登ると、鐘楼や千手千眼観世音菩薩立像が祀られています。


鐘楼

千手観音堂
寛永九年(1632)建立。千手千眼観世音菩薩立像が祀られています。

月山寺の紅葉は、ただ「色がついている」だけではなく、庭園の海のような砂紋、参道を包む木の影、落ち葉の静かな音まで含めて“秋の時間”を味わわせてくれます。赤・橙・黄のグラデーションに包まれた寺の景色に、ふと立ち止まり、ゆっくりと呼ましょうましょう。
御朱印 情報


月山寺 情報
住所…茨城県桜川市西小塙1677
TEL…0296-75-2251
参拝時間…午前8時~午後4時30分
御利益…学問成就、家運隆盛、諸病平癒
アクセス,..JR水戸線羽黒駅より1km(車4分、徒歩15分)
MAP

にほんブログ村

コメント