平柳星宮神社
栃木市平柳町に鎮座する 平柳星宮神社 は、地域の守り神として親しまれてきた素朴で落ち着いた雰囲気の神社です。華美ではありませんが、整えられた境内と古くからの信仰が感じられる、地元密着型の一社。今回は、境内の様子や御祭神、神社の由緒をまとめてご紹介します。
御祭神
天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)…宇宙の中心を司り、北極星を象徴する神。 国常立尊(くにのとこたちのみこと)…国土の基盤をつくった神で、大地の安定と平穏をもたらすとされます。 大国主命(おおくにぬしのみこと)…国造り・縁結び・医療の神として広く親しまれています。
由緒
星宮神社は、古代から続く星の神を祀る信仰を受け継ぐ古社です。
北極星を指針とした航海・農耕・方位の信仰と結びつき、地域の安全と五穀豊穣を祈る神社として発展しました。中世には妙見信仰が隆盛し、星宮を名乗る神社が各地に建立。栃木県では村里の守り神として篤い崇敬を集め、祭礼の日には地域が一体となる賑わいを見せたと伝わります。
境内案内
鳥居と参道
道路沿いから鳥居が見え、境内に入ると静かな空間が広がります。
きれいに掃き清められた参道は短めで、地域の方々が日常的に手入れしている様子が感じられます。


手水舎


猿田彦大神の碑
参道の途中、静かに立つこの石碑は、古くから地域で親しまれてきた信仰を象徴する存在となっています。


なでうなぎ
御祭神のおつかいであるなでうなぎです。
水を求めて、どんな困難や障害も乗り越え前進する強い生命力を持っています。
ぬるりと難を逃れる・スムーズに進む・無病息災・健康長寿…などの象徴とされ、古くから縁起の良い生き物として信仰されてきました。

神楽殿



拝殿
こぢんまりとした木造の拝殿があり、素朴で温かみのある雰囲気。
二礼二拍手一礼で参拝すると、外の街の音がすっと遠のくような落ち着きがあります。


境内社
白川神社

相殿5社(相殿に祀られる神々)
これら五柱は、星宮神社の主祭神と調和しながら、地域の安全・生活守護・身体健全など、さまざまな御神徳をもたらすと信じられています。

面足尊(おもだるのみこと)
国土・生命の基礎を整える神。身体健全・平穏に通じる神徳。
惶根尊(かしこねのみこと)
面足尊と対をなし、物事が順調に進むことを司る神。
伊邪那美命(いざなみのみこと)
国生み・命の創造を担う母神。安産・家内安全の象徴。
速玉男命(はやたまをのみこと)
災厄を祓い清める神。悪縁断ち、再生・癒しの力を持つ。
事解男命(ことさかをのみこと)
物事の決着・問題解決を導く神。悩みや停滞の打開に通じる。

栃木県の星宮神社は、華美な装いこそないものの、星と大地をつなぐ古い信仰が息づく静かな社。
森に守られた境内は、訪れる人の心を落ち着かせ、素朴でありながら確かな霊性を感じさせてくれます。静かな時間を過ごしたい方、地域の神社めぐりが好きな方には、とても心地よい一社です。
御朱印
社務所

直書きの御朱印です…500円

他にうなぎの御朱印や清祓いの御朱印もあります。

平柳星宮神社 情報
住所…栃木県栃木市平柳町1丁目23−26
TEL…0282-23-0795
参拝時間…時間時間
御利益…家内安全、厄難消除、運気上昇
アクセス…東北自動車道栃木ICより約10分
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